
〜不動産を持ち続ける理由と、手放すという選択〜
広島で生まれ育ち、学生時代を過ごし、ある時期までは「いつか戻るだろう」と思っていた方。
けれども、仕事や家庭の事情、ライフスタイルの変化などにより、戻る見込みがなくなってしまった――
そうした方から、私たちイシダにはよくご相談があります。
「地元には戻らないと分かっていても、実家や土地を手放す気になれない」
「広島とつながっていたいから、売却には踏み切れない」
今回は、そうしたお気持ちを大切にしながらも、合理的な選択について一緒に考えていきたいと思います。
目次
「不動産があることで地元とつながっていたい」という感情
非常に多いのがこの理由です。
「実家があるから、いつでも帰れる」
「家を手放したら、もう広島との縁が切れてしまう気がする」
しかし、少し立ち止まって考えてみてください。
広島とのつながりとは、本当に不動産によって維持されているものでしょうか?
おそらく多くの方は、地元の友人や同級生、親戚など、人との関係性を通じて広島とつながっています。
心のつながりは「土地」や「建物」によって成り立つものではありません。
形あるものに固執するあまり、本来の「つながり」を見失ってしまうことがあってはならないと思います。
相続のことを考えると、放置できない問題
もう一つ重要なのが「将来、相続人(お子さん)がどう感じるか」という点です。
現在は地元を離れて暮らしていても、自分が生きている間はなんとか管理や納税をしていけるかもしれません。
けれども、お子さんやご家族が将来その不動産を相続した時、それは「負の遺産」になる可能性があります。
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広島に居住していないため、現地確認や管理ができない
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固定資産税だけがかかり、使い道が見つからない
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解体や売却をしようとしても、相続登記・残置物整理など膨大な手続きが残される
こうした負担を、将来誰が引き受けるのでしょうか?
「自分の代で整理しておく」という考え方が、今や当たり前になりつつあります。
不動産には「見えないコスト」が存在する
不動産は「持っているだけでコストがかかる資産」です。
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固定資産税
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建物の劣化や雨漏りに備える修繕費
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除草・清掃などの維持管理費
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台風・地震など災害時の緊急対応
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近隣からのクレーム対応
これらのコストに対して「まあ大したことないから」と感じている方もいます。
しかしそれは、実際には誰かが肩代わりしてくれているだけかもしれません。
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ご両親が支払っている
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管理してくれている親戚がいる
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誰かが草を刈ってくれている
これらの「見えない労力」が蓄積されていないでしょうか?
そして、いざ固定資産税の支払いが苦しい、手間がかかってきた、と感じたときこそが、手放すサインです。
不動産価格の予測は、プロでも困難
「もう少し待ったら上がるかも」「市場が回復したら売ろう」――
そう思う気持ちは理解できます。
しかし、地価の動向や固定資産税評価額、公示価格、路線価などの動きは、不動産業者ですら読み切れないのが現実です。
個人がその未来を予測するのは、さらに難しいと言えるでしょう。
「よく分からないから、何もしない」
そのまま放置してしまう方が多いのですが、その選択は決して安全ではありません。
遠方にいながら不動産を所有するというのは、想像以上に難しいものです。
私たちイシダの考えは明快です:
地元に戻る気持ちがないなら、売却して次の方に活用してもらうか、徹底した管理体制を整えるかの2択しかない
イシダがご提案する4つの選択肢(徹底解説)
① 買取によるスピード売却
「とにかく早く手放したい」「手間をかけたくない」「もう気持ちの整理はついている」
という方には、イシダによる買取をご提案します。
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現状のままでOK(片付け不要、建物が古くてもOK)
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面倒な手続きはすべて当社が対応
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ご契約から現金化まで最短数週間
何よりも「決断することに意味がある」――
ご自身の時間・体力・精神的負担を軽くするために、買取は非常に有効な手段です。
② 仲介による高値売却
「時間がかかってもいいから、なるべく高く売りたい」という方には、仲介による売却が適しています。
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地元密着のネットワークで買主を探索
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法人向け、投資家向けなど多様なルートあり
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内見や価格交渉などもすべて当社がサポート
大切な資産だからこそ、丁寧に売却したい。
そんな方にとっては、仲介による売却が一番納得のいく方法となるはずです。
③ 土地としての活用提案
「売るほどでもないが、活用して収益化したい」
そういったニーズには、土地活用のご提案を行っています。
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月極駐車場やコインパーキングへの転用
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貸地としての利用提案
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古家解体を前提とした活用計画の立案
収益化できる土地はまだまだあります。
広島市内、特に交通インフラの整ったエリアであれば、有効活用の可能性は十分にあります。
④ 管理のご相談
「今すぐ売却は抵抗がある」「親が生きている間は残しておきたい」
そんな方には、当社での不動産管理も対応可能です。
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建物や土地の定期巡回・清掃
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税金や補修費などの支払い代行
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解体や売却のタイミングに関するアドバイス
「売らない」という選択肢を取るなら、せめて「管理する」覚悟と仕組みが必要です。
イシダでは、そうした部分もサポートできます。
まとめ:広島とのつながりは「人」であり「想い」です
不動産を所有し続けることが、広島とのつながりを維持する唯一の方法ではありません。
むしろ、広島に残してきた友人や親戚、思い出の場所を大切にすることこそが、つながりを保つ本当の意味ではないでしょうか。
その上で、
「残すか、手放すか」
「活用するか、売却するか」
を冷静に判断していくことが、現代の不動産所有のあり方だと、イシダは考えています。
広島の地元不動産のこと、ぜひご相談ください。
株式会社イシダは、広島市に根ざした小さな会社です。
大手にはできない、丁寧で柔軟な対応を信条としています。
「決断できないまま、ずっとそのままにしている」
という方こそ、まずは一度お話を聞かせてください。
広島とのつながりを、次の形に進化させるお手伝いができるかもしれません。










