
– 不動産の本質を理解し、“資産を動かす”という選択を –
目次
はじめに
「とりあえず持っている」
「親の家だから売るのは気が引ける」
——相続した不動産を前に、多くの方が一度はそう思われます。
しかし、その“家”は本当に、あなたにとって「資産」として有効なのでしょうか?
株式会社イシダでは、相続した不動産の売却をご検討中の方に向けて、
「所有」と「活用」の違いを、丁寧にご説明することから始めています。
不動産という資産に求められる視点の転換
かつての常識:「不動産=持っていれば安心」
日本では長らく「土地神話」と呼ばれる考えが浸透していました。
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土地や建物は持っているだけで価値がある
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価格は下がらない、むしろ上がる
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いつか子や孫のためになる
昭和から平成初期にかけては、確かにこの考えは現実的なものでした。
しかし、時代は大きく変わりました。
現代における不動産の“資産価値”とは
現在の日本では、人口減少・空き家増加・高齢化・地域格差などの要因によって、
すべての不動産が資産として価値を持つわけではないという時代に突入しています。
特に地方都市や郊外では
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売ろうにも売れない土地
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解体費用の方が高い古家
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貸しても収益にならないアパート
といった、“名ばかり資産”が急増しています。
資産とは「保有していることで価値を生むもの」であり、
価値を生まないものは、むしろ“重荷”になる可能性がある。
視点転換①:「所有する」から「運用する」へ
持っているだけでは資産価値は保てません。
これからは、不動産も「運用対象」としての視点が必要です。
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空き家→リフォームして貸す or 売る
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収益性の低い土地→駐車場やコインパーキングに活用
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住む予定のない家→売却して金融資産に転換
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立地の悪い土地→早期処分して管理負担を回避
つまり、「どう保つか」ではなく、
「どう動かすか」が不動産における資産運用の視点となります。
視点転換②:「固定」から「可変」へ
不動産は「動かない資産(固定資産)」であるがゆえに、
流動性の低さ・市場依存性・管理コストなどのリスクを常に抱えています。
✅ 金融資産との比較
| 資産種別 | 換金性 | 柔軟性 | 分割性 | 市場性 |
|---|---|---|---|---|
| 現預金 | 非常に高い | 非常に高い | 高い | 高い |
| 株式・投信 | 高い | 高い | 可能 | 高い |
| 不動産 | 低い | 低い(不可逆) | 分割困難 | 地域次第 |
つまり、「資産」としての特性が根本的に違うということ。
「持っていればなんとかなる」という発想は、今の不動産には当てはまりません。
「思い出の象徴」から「経済的判断対象」へ
相続不動産には感情が伴うことが多くあります。
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「親が建てた家だから残しておきたい」
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「子どもの頃の思い出があるから手放せない」
もちろん、想いを大切にすることも重要です。
しかし、“感情”と“経済”は、別の判断軸で考えるべきです。
イシダでは、お客様にこうお伝えしています:
「家族の想い出は、物理的な建物ではなく、あなたの記憶の中に残り続けます。」
そして今、次の世代にとって何が最良かを考えることが、
真に「想いをつなぐ」ことではないでしょうか?
視点転換④:「持ち続けることがリスク」になる時代へ
従来は「不動産=安定資産」でした。
しかし、今では「管理し続けるリスク」「換金できないリスク」の方が大きくなりつつあります。
特に…
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土地のニーズがない
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建物が古く、修繕費が高額
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相続人が遠方在住で管理困難
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固定資産税や都市計画税の負担が年々重い
こういった不動産は、所有していることで「コストが累積」し、将来の選択肢を狭めていく危険性があります。
不動産を「動かす視点」で再評価することが必要
これからの不動産所有には、以下の3つの問いが不可欠です:
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この不動産は、収益を生んでいるか?
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この不動産は、いざというとき現金化できるか?
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この不動産は、次の世代にとって有益か?
この問いに明確に「はい」と言えない場合、
売却・転用・組み替えを前提に、“動かす資産”としての扱いへ視点を変えるべきです。
利用しない不動産は、早期に“見直す”対象である
不動産は「持っていて安心」「そのうち使うかもしれない」
——そんな漠然とした理由で、使っていない家や土地をそのまま保有している方が少なくありません。
ですが、利用する予定がない不動産を“いつまでも持ち続ける”という判断こそが、最も資産価値を損なうリスクであることをご存知でしょうか?
「使わない不動産」は、時間とともに価値を下げる
使っていない不動産は、日々、静かに価値を失っていきます。
空気の入れ替えがない家、風雨に晒される外壁、草が伸び放題の敷地…
これらはすべて、「持っている間に目減りする資産」の象徴です。
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建物の老朽化(木材腐朽・雨漏り・害虫被害)
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解体費の増加
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雑草や不法投棄による近隣トラブル
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管理責任の発生(行政指導、特定空家指定など)
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固定資産税・都市計画税の継続支払い
つまり、「使わないけど売るのも面倒」と放置しておくことで、
資産は“動かさないことで劣化”し、結果的に損失を生むのです。
「他の人に託す」という資産運用の新しい形
不動産は“使える人”の手に渡ってこそ、本来の価値を発揮します。
その土地を活かして店舗を始めたい人がいるかもしれません。
その家をリフォームして暮らしたい若いご夫婦がいるかもしれません。
その敷地を駐車場として使いたい事業者がいるかもしれません。
「自分が使わないから意味がない」のではなく、
「誰かが活かせるからこそ、資産として価値がある」という視点が、今求められています。
「自分が不動産を活用する」ことに向いていないなら、託せばいい
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不動産投資や賃貸経営には興味がない
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管理や入居対応などの業務がストレス
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維持費や修繕費のことを考えたくない
そう感じる方も少なくありません。
それは自然なことであり、何ら後ろめたく思う必要はありません。
不動産を活用すること=自分で運用すること、ではないのです。
むしろ、無理をして中途半端に運用し、収支が合わない・手間がかかる・放置してトラブルになる……
そのような悪循環に陥る前に、不動産を必要とする他の人へ託す(=売却・譲渡・転用)という選択が、誠実で合理的な判断です。
イシダが考える「不動産の見直し」は、“資産の再流通”
私たちイシダは、「売却=損」「手放す=失敗」とは考えていません。
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売却は、その不動産が“役割を終えた”ということ
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資産を動かすことで、社会的にも経済的にも価値が再生される
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必要とする誰かの元で再び活かされることに、資産本来の意義がある
これが、株式会社イシダが目指す不動産の“資産循環”です。
「活かす気がないなら、活かせる人へ」
相続した家、使わない土地、収益の上がらないアパート……
それらがあなたにとって負担であり、活用の意思がないのであれば、
早期に“見直す”ことで、あなた自身も、社会も、そして次の所有者も救われます。
不動産は、ただのモノではなく「活かしてこそ資産」
活かせないなら、活かせる人へ。
それが、新時代の不動産相続の選択肢です。
売却=手放す、ではない
不動産の「売却」と聞くと、
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大切な家を失う
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何かを手放す
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想い出を切り離す
そんな“マイナスの感情”を持たれる方も少なくありません。
けれども、イシダはこう考えます。
売却とは、「資産を別の形に変えるだけ」のこと。
売却は損失ではなく、変換(コンバージョン)なのです。
不動産も資産の一つ。売却は「金融資産への変換」
不動産は「固定資産」に分類される資産です。
株式や預金と同様に、資産の一カテゴリに過ぎません。
売却するという行為は、「資産の喪失」ではなく、
資産の流動化=すぐ使えるお金に変えることを意味します。
✔ たとえば:
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利用していない家を売却し、現金化
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現金を元に、新しい住居や事業に再投資
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必要に応じて生活費・教育費・老後資金に充てる
不動産は「価値を保持しているだけ」の資産、
現金は「すぐ使える・増やせる」資産。売却は、資産の“持ち方”を変えるだけなのです。
貸借対照表(バランスシート)に見る「資産価値の序列」
企業経営で使われる貸借対照表(B/S)では、
資産の部は「現金化のしやすさ=流動性の高さ」の順に並んでいます。
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現金・預金(即使える資産)
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売掛金・在庫など(近いうちに現金化される)
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固定資産(不動産、設備など:換金に時間と手間がかかる)
つまり、不動産は「最も現金になりにくい資産」です。
そして、それを現金化するということは、
下位資産から最上位資産への“昇格”を意味します。
企業であれば、資金繰りが安定し、経営がスムーズになります。
個人であれば、生活の自由度・選択肢が大きく広がります。
安定した暮らしは、金融資産の豊かさから生まれる
固定資産をたくさん持っていても、
それが活用できず、現金が足りなければ生活は不安定になります。
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固定資産は使いづらく、現金化も困難
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修繕費・税金などの支出は続く
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緊急時に備える流動性がない
だからこそ、「必要に応じて資産を流動化する判断」が極めて重要です。
そしてそのための方法が、まさに売却という行動なのです。
売却は、「未来の選択肢を増やす行為」
売却によって得られる現金には、「選択肢を持つ力」があります。
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別の収益物件へ投資
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お子様やお孫様への生前贈与
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住宅ローンの繰り上げ返済
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ご自身の老後生活費としての備え
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不測の事態に備えた預金確保
不動産のままではできなかったことが、
売却によって可能になる。
売却とは、「手放すこと」ではない。「整えること」です。
人生の節目で資産を見直すとき、
「この不動産、本当に今の自分にとって必要か?」
という問いが出てくることがあります。
そんなときに、
「売却=損」
ではなく、
「売却=資産を整える手段」
と考えてみてください。
不動産を持ち続けることが目的ではなく、
資産を使って何を実現するかが、本当の目的ではないでしょうか?
イシダの使命 –「資産の持ち方」を共に考える不動産会社
不動産は、人生の中でも特に大きな資産の一つです。
しかしそれは、ただ「持っている」だけでは資産として活きません。
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使うのか
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活かすのか
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売るのか
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現金化して次の資産運用に転換するのか
これらの選択を迫られたとき、「どうするのが正解なのか分からない」というのが多くの方の本音です。
だからこそ、私たちイシダは、
「売る・持つ・動かす」そのすべての選択肢において、真摯に寄り添う不動産会社でありたいと考えています。
売却して、金融資産に置き換えるという戦略的な選択
不動産を売却することは、単なる“手放し”ではありません。
それは、使いづらく換金しにくい固定資産を、すぐに使えて備えとして強い“現金”に変える行為です。
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将来の不安に備える安心資金
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教育費や介護費用などの予測可能な支出への備え
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別の投資・事業への再投資
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生活基盤の見直し
つまり、売却によって選択肢が増え、人生の自由度が高まるのです。
企業経営でも、個人の生活設計でも、
最も価値の高い資産とは「自由に使える資産=金融資産」であることは明白です。
不動産を上手に売却し、現金という最も流動性の高い資産に転換することで、人生の足腰は格段に安定します。
とはいえ、全ての人が「売るべき」とは限りません
私たちは単に「売却を勧める」会社ではありません。
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その不動産に活用の可能性があるなら
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近い将来に使う予定があるなら
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地域との関係性が深く、所有する意義があるなら
むしろ「持ち続ける」ことが正解かもしれません。
重要なのは、「目的に合った資産の持ち方」を見極めることです。
そしてその判断を、冷静に、現実的に、第三者視点で一緒に考えることが、私たちイシダの存在価値です。
売却も、活用も。「資産と人生の交差点」にイシダはいます
相続や転勤、退職、家族構成の変化など、
ライフステージが変わると、必要な不動産の形も変わります。
その時に頼っていただける不動産会社であること。
それが、地元広島で創業から50年、不動産と誠実に向き合ってきた私たちイシダの使命です。
資産の“持ち方”を整えること。
それは、暮らしと人生を整えることにつながる。売却でも、活用でも。
あなたの資産戦略に、私たちは確かな道筋を示します。









