
売れにくいと諦める前に、知っておくべき現実的な視点と対策―
不動産を売却する際、多くの方が最初に気にされるのが「形」と「立地」です。
特に【旗竿地(はたざおち)】や【変形地】を所有している方は、
「やっぱり売れにくいのかな…」
「普通の土地と比べて安くなるって言われた…」
そんな不安を抱えられることも多いかと思います。
しかし、だからといって“売れない”わけではありません。
大切なのは、その土地の「強み」と「使い道」を見極め、的確なアプローチをとることです。
今回は旗竿地・変形地の売却において、知っておくべきポイントを整理してお伝えします。
目次
1. 旗竿地・変形地とは?
まずは基本をおさらいしましょう。
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旗竿地(はたざおち):道路に接している部分が細長く、敷地の奥に建物が建つような形の土地。竿の先に旗がついているような形状から「旗竿地」と呼ばれます。
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変形地:三角形や台形、L字型など、正方形・長方形でない敷地全般を指します。
どちらも「整形地(四角い土地)」に比べると建築の自由度が下がるため、住宅用地としての人気は相対的に低くなりやすい傾向があります。
2. 売却価格はどうしても下がるのか?
確かに一般的には、整形地に比べて坪単価が低くなりがちです。
なぜなら:
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建築設計の自由度が低い
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建築コストが高くなる(基礎工事・通路部分の舗装など)
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採光・通風の面でマイナス評価されやすい
とはいえ、「エリアによるニーズ」や「用途による適正な活用」を見出すことで、相場以上での売却も可能になります。
3. こうすれば売れる!旗竿地・変形地の売却ポイント
ポイント①:エンドユーザーではなく“業者”に売る
一般の方(マイホーム購入希望者)は敬遠しがちですが、不動産業者や建売業者は別視点で見ています。
特に「分譲に適した立地」や「複数戸建てが建てられる広さ」であれば、旗竿地や変形地でも高く評価されるケースがあります。
ポイント②:建築プランを提案する
「この土地にはこんな建物が建てられる」という建築イメージを図面やパースで見せることで、買主にとっての“不安”を“安心”に変えることができます。
提携している設計事務所や建築士がいれば、ぜひ協力を仰ぎましょう。
ポイント③:測量図・建ぺい率・容積率・接道状況を明確に
不整形な土地ほど、情報が曖昧だと判断が難しくなります。
事前にしっかり測量を行い、土地のスペックを“数字”で示すことが重要です。
ポイント④:「旗竿だから安くする」ではなく「旗竿でも使いやすい」と伝える
買主は価格に納得したいのではなく、「価値」に納得したいのです。
「旗竿部分が駐車場にちょうどいい」「通りから離れて静か」「道路から奥まっているのでプライバシーが保てる」など、ポジティブな要素を積極的に伝えるべきです。
まとめ:形に惑わされず、価値に目を向ける
旗竿地・変形地でも、売れます。
ただし、「どう見せるか」「どう提案するか」によって結果は大きく変わります。
土地の持つポテンシャルを引き出すために、適切な知識と経験を持ったパートナー選びが欠かせません。
株式会社イシダでは、広島市内の土地事情に精通した少人数体制で、細やかな対応を行っています。
旗竿地・変形地の売却にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。










