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思い出は不動産ではなく、心の中にある
実家をどうするかを判断する際、感情をベースに考えることは不動産所有者として不適切です。
「思い出があるから」「親が住んでいた家だから」という理由で物件の処分を先送りにする行為は、合理性を欠いた判断であり、結果として資産の劣化を招きます。
思い出は心に保存すればよく、不動産として保存する必要はありません。
写真・音声・映像・記録媒体などで思い出の保存は可能であり、それを不動産という高コストかつ非流動資産で行う合理性はありません。
思い入れは心にしまい、不動産は資産として合理的に扱う。
これは都心部であろうと郊外であろうと、原則は変わりません。
「そのままにしておく」ことのリスク
一見して「放置」とは思えない状況でも、実態としては管理不全の空き家が数多く存在します。
月に一度程度の訪問や換気、通水を行っていたとしても、それは管理しているとは言い難い行為です。
現実には、空き家が放置されて問題が顕在化していない理由は、周囲の住民が無償で監視し、異変があれば対応してくれているからに過ぎません。
その構造を理解せず、「問題は起きていない」と思い込むのは極めて危険です。
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建物老朽化による倒壊・漏水・害獣の発生
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雑草繁茂による近隣からの苦情
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放火・不法侵入のリスク
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人間関係の悪化(近隣住民からの不信感)
空き家所有者が抱えるのは、金銭的リスクだけではありません。人間関係にも致命的な影響を及ぼします。
家を手放すことは「裏切り」ではない
「親が大切にしていた家を手放すのは申し訳ない」
そのような感情は個人の問題であり、資産管理において考慮すべき事項ではありません。
むしろ不動産という不確実性の高い資産を保有し続けるよりも、流動性の高い形で資産を再構築し、次世代に対してより安定した財産を引き継ぐことが本質的に重要です。
不動産を守ることは誰にでもできます。
本当に価値あるのは、「資産を増やして次世代に繋ぐ」ことです。
イシダの考え方は明確です。
思い出より、資産。感情より、数字。
売却か、活用か──最適解はどこにあるのか
実家が商業エリアにある、あるいは駅徒歩5分以内など明らかな優良立地であれば、賃貸や建て替え、保有という選択肢が成立する可能性はあります。
しかし、そうでない限り、ほとんどの住宅地・郊外物件は利回りが悪く、資産としての保持メリットがありません。
そのような物件に対して中途半端な活用を模索することは、時間・労力・資金の無駄でしかありません。
したがって、基本的には売却一択です。
売却により資金を回収し、その資金で別の投資を行う、もしくは相続税対策や生活資金に回す方が、経済合理性に適っています。
最後に──合理的判断の重要性
感情を排し、数字と利回りで判断する。
それが資産管理において唯一無二の正解です。
不動産を残すことに意味があるのではありません。
「不動産をどう扱うか」に意味があります。
ご実家が残された方へ。
今こそ、感情ではなく理性で動くタイミングです。
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