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「値下げ」は“時間を買う”という、れっきとした戦略です
不動産の売却相談を受けていて、もっとも多い誤解がこれです。
「価格を下げたら損じゃないですか?」
「あと100万円上で売れたら……って考えてしまいます」
お気持ちはとてもよく分かります。
ただ、不動産というものは**「値下げ=損」ではなく、「値下げ=時間を買う」という発想が必要**なのです。
■ 不動産には「売れ残り」というリスクがある
そもそも不動産は、買い手が現れてはじめて価値が成立する資産です。
どれだけ高く売りたくても、買い手がつかなければ、その価格は“夢物語”にすぎません。
そしてこの買い手には、季節性・資金状況・ライフイベントなどの要因で、波があります。
つまり、いまこの瞬間に現れている「検討者」は、二度と戻ってこない可能性があるということです。
■ 値下げは「トレードオフ」の最適化
不動産売却には、常に2つの要素が対立しています。
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価格を高く保ちたい
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早く売りたい
この2つは、同時に満たすことは原則できません。
だからこそ、「価格を下げる」ことで時間を得る、という戦略が現実的になるのです。
言い換えるなら、
価格を100万円下げてでも、半年の売れ残りリスクを回避する
という行動は、
100万円で“半年分の安心”を買った
という見方もできるのです。
■ 固定資産税や維持費も“見えない損失”
さらにもう一つ見落とされがちなのが、「持ち続けることのコスト」です。
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固定資産税・都市計画税
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草刈りや掃除の手間
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空家としてのリスク(防犯・風害・近隣トラブル)
こうしたものも、数字に出にくいだけで確実に“損失”です。
しかも、これらは毎年積み上がっていく「複利」のような性格を持っています。
■ 雨が降る前に傘をさす、という考え方
私たち株式会社イシダでは、売却相談の際にこう申し上げることがあります。
「売る」と決めたなら、なるべく早く動きましょう。
いま売れれば、半年後に降る雨を防げるかもしれません。
「雨」とは何か──
それは、経済情勢の悪化、金利上昇、建物の老朽化、相続発生、近隣トラブルなど、
今は見えていない、でも確実に訪れる「時間の中の不確実性」です。
■ まとめ|値下げは戦略、損ではない
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値下げは「損」ではなく「戦略」です。
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売れ残ることこそ、もっとも大きな損失になり得ます。
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時間と価格はトレードオフ。どちらを重視するかを明確にしましょう。
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「雨が降る前に傘をさす」判断こそが、資産を守る行動です。
ご自身で売却するか迷っておられる方、
「価格は下げたくないけど、売れないのも困る」と思っている方。
私たちと一緒に、“納得できる決断”の整理をしてみませんか?
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