不動産を「売るかどうか」ではなく
- 2026/1/17
- イシダラボ

目次
「時間が味方するかどうか」で考えるという話
不動産の相談を受けていると、
多くの方が最初にこう言われます。
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そろそろ年齢的に…
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空き家になっていて…
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管理が大変で…
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良い値段なら売ってもいいかなと…
どれも間違っていません。
ただ、正直に言うと――
それは本当の理由ではないことがほとんどです。
本当の問題は「不動産」ではない
私が見てきた限り、
多くの不動産相談の正体は、
**不動産の問題ではなく、
「時間の余裕がなくなってきた問題」**です。
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借り換えが思うように進まない
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修繕費がじわじわ重くなってきた
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相続の話を先送りできなくなった
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判断する人がはっきりしなくなった
こうしたことが重なった結果として、
「不動産をどうしようか」という話が表に出てきます。
不動産には「待てる状態」と「待てない状態」がある
不動産は不思議なもので、
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条件が良ければ
→ 時間をかけるほど選択肢が増える -
条件が崩れ始めると
→ 時間が経つほど選択肢が減る
という性質があります。
つまり重要なのは、
今その不動産が、どちらの状態にあるかです。
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まだ時間が味方しているのか
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それとも、時間が敵に回り始めているのか
売る・売らないは、その後の話です。
「高く売る」より前に整理すべきこと
不動産の相談で、
いきなり価格の話から始めると、
判断を誤ることがあります。
なぜなら、
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高値を狙う=時間を使う
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早く整理する=価格を調整する
この2つは、同時には成立しないからです。
価格と時間は、
常にトレードオフの関係にあります。
私がやっているのは「売却」ではありません
私は、
「今すぐ売りましょう」と言う仕事はしていません。
私がやっているのは、
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この不動産は
まだ待てるのか -
それとも
そろそろ整理した方がいい段階なのか
これを、市場と数字の視点で
一緒に整理することです。
結果として、
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売らない選択になる方もいます
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数年待つ方もいます
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早めに整理して安心される方もいます
どれも、正解です。
売却は「負け」ではない
不動産を売ることに、
どこか後ろめたさを感じる方もいます。
ですが私は、
売却は 固定資産を流動資産に置き換える行為 だと考えています。
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動かないものを
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動かせる形に変える
それだけの話です。
大切なのは、
感情や世間体ではなく、
自分の時間と判断を守ることです。
最後に
売るか、売らないか。
それで悩む前に、
今の状態が、あと何年続くとしんどくなるのか
そこだけ、一度整理してみてください。
不動産は、
判断が遅れたことで一気に難しくなることがあります。
逆に、
早めに整理すれば、
選択肢は驚くほど多く残ります。
ご相談について
売却を前提にしなくても構いません。
「今はどの状態なのか」を整理するだけでも大丈夫です。









